固定電話をIP電話へ基本料金を無料にする裏ワザ・Grandstream Handy Tone-702・IP電話-アナログ電話アダプタの設定
固定電話の基本料金を無料にする裏技ということで、前回記事を書きました。
前回の記事→固定電話の基本料金を無料にする裏ワザ
前回の概要を箇条書きにするとこうなります。
- IP電話の概要
- NTTの光電話
- IP電話のIP-Phone SMARTと050 plusの料金比較
- IP電話とアナログ電話機をつなげる
今回は、その続きで、具体的な設定です。
スマホは専用アプリでOK、固定電話化はこうします。
050番が付与されるIP電話は、スマホであれば専用アプリを入れれば、すぐに使うことができます。
その話は、こちらです。→音声通話アプリで050番の電話番号取得・格安SIMスマホ実践編第7回
今回の話は050番のIP電話をスマホ用ではなく、いままで使っていたアナログ電話機につなげて固定電話として使おうという話です。
固定電話として普通にどの電話会社にも電話をかけることができます。電話を受けることもできます。ファックスも普通に使えます。
NTTの光電話では月額500円の基本料金がかかりますが、これを無料にできます。料金の比較などは前回の記事を参照してください。
それで、前回の復習ですが、IP電話をアナログ電話機で使うには、IP電話の信号をアナログ信号に変換するアダプターが必要です。
アダプターが内蔵されているIP電話専用の電話機もありますが、今回は、アナログ電話機を使いますので外付けのアダプターです。
そのアダプターで、通信料金節約ワザ.com管理人シム・セツヤが買ったのは、Grandstream Handy Tone-702です。電話機を2台繋げることができます。5000円くらいでした。
Amazonで売ってます。
Grandstream Handy Tone-702 / IP電話-アナログ電話アダプタ(2回線) HT702
電話機1台でいいのなら、ちょっと安くなります。Amazonです。4500円くらいだったかな。2台用とあんまり変わらないです。
Grandstream HT701 VoIPアダプター ATA 1-FXS
「Grandstream Handy Tone-702 / IP電話-アナログ電話アダプタ(2回線) HT702」の設定を記録しておきます。
Grandstream Handy Tone-702・IP電話-アナログ電話アダプタHT702の設定
電話機、ルータとつなげる
Grandstream Handy Tone-702本体とネットのルータにつなぎます。今まで使っていた電話機と本体をモジュラーケーブルでつなぎます。電源をつなげます。
受話器をとってアダプターのIPアドレスをメモする作業
全部つなげて、本体のLEDランプの点滅がおさまったくらいで受話器をとってアダプターのIPアドレスをメモする作業です。
Grandstream Handy Tone-702は、ルータにつながっていますので、パソコンからIPアドレスを指定してあげるとGrandstream Handy Tone-702の設定画面に入ることができます。
ブラウザーから設定をする仕組みになっています。
そのログイン画面のIPアドレスをつなげた電話機から音声で聞き取る手順になります。
IPアドレスは、ルーターが自動的に割り振ってきますので、一律ではないんですね。ですから、それをGrandstream Handy Tone-702自身が検出したら音声で聞き出すという仕組みです。
IPアドレスというのは、インターネット上のURLと同じ働きをするもので、数字で表現されたURLだと考えればいいでしょう。
受話器をとって、電話番号を押すところの「*」を3回押します。すると英語の音声で話し始めます。
次に 電話番号を押すところで「02」を押します。
すると、数字を英語でペラペラと早口で話し始めます。その数字がIPアドレスです。
「ONE、NINE、TSU、Dot、ONE、SIX、SEVEN、Dot・・・・・」と喋りだしますので、「192.167.・・・・」というようにメモしてください。
けっこう早口ですからしっかり聞き取ってください。聞き取れなくても、同じ操作を繰り返せばなんとかなります。
通信料金節約ワザ.com管理人シム・セツヤは、5回くらい繰り返してやっとメモできました。
ブラウザからIPアドレスを指定してログイン
メモした数字とドットをパソコンのブラウザのURLを入力するところにそのまま入力してエンターを押します。
するとログイン画面が現れます。
初期パスワードは、「admin」になってますので入力します。パスワードは設定で変更できます。
BASIC SETTINGS
次に、「BASIC SETTINGS」のタブをクリックして開きます。Time Zoneというところが下の方にあるのでそれを「 GMT+09:00 (Japan) 」にして、一番下の「Apply」を押して保存します。
この画面とちょっと違っている場合があります。ファームウエアの違いで画面構成が違ってきます。最新のファームウエアに更新する方法は、下の方で解説しています。
ADVANCED SETTINGS
次に「ADVANCED SETTINGS」タブを開きます。
NTP Serverをntp.jst.mfeed.ad.jp、または、ntp.nict.jpにします。どっちでもいいみたいです。意味はよくわかりませんがコレでいいみたいです。
インターネットの標準時刻を知らせてくれる機関みたいです。これがないとうまく動かないみたいです。
一番下の「Apply」で保存します。
FXS PORT
FXS PORT タブを開きます。Grandstream Handy Tone-702の場合は、2台の電話機を接続できますのてFXS PORT1とFXS PORT2があります。それぞれ設定します。
今回は、音声電話とファックスも受信したいので、それ用の設定です。下の図はその一部です。
全部をキャプチャするのがメンドウになってきたので、文字で設定を残しておきます。
- Account Active・・・Yes
- Primary SIP Server・・・smart.0038.net(IP-Phone SMARTで電話番号を取得した場合)
- NAT Traversal・・・Keep-Aliveにチェック
- SIP User ID・・・IP-Phone SMARTで取得したSIPのアカウントナンバーを入力
- Authenticate ID・・・上に同じ
- Authenticate Password・・・IP-Phone SMARTSIPアカウントパスワードを入力
- Preferred DTMF methodの3箇所を上から・・・RFC2833、SIP INFO、In-audio
- Preferred Vocoder・・・choice 2だけPCMAにして残りはPCMUにしました
- FAX Mode・・・Path-Throughにチェック
- SLIC Setting・・・JAPAN CO
- Caller ID Scheme・・・NTT Japan
あとはデフォルトのままでやったと思います。これで一番下の「Apply」で保存します。
いろいろ、いじっていたのでデフォルトから変更しているところもあるかもしれません。あまり意味がわからずに、いろいろなサイト見てやったので、サラの状態がよくわからなくなってます。
多分、上記の設定でいいと思いますが、うまく動かなかったらいろいろ検索して調べてください。通信料金節約ワザ.com管理人シム・セツヤに質問してもわかりません。検索してなんとかなると思います。
ベルの音色などを日本の音色に合わせる工夫をしている人も見えましたが、私は、音色は別に気にしないので、そのままの設定で変更なしです。
Software Versionが違っている場合
いままでの設定画面と違う場合があります。通信料金節約ワザ.com管理人シム・セツヤの場合もそうだったんですが、Software Versionが古かったようです。
その場合は、自分で最新ファームウエアにバージョンアップする必要があります。
Grandstream Handy Toneのサイトへいって最新版をダウンロードします。それを解凍したデータを設定画面から読み込ませます。
最新番のダウンロード先です。
http://www.grandstream.com/support/firmware
ここから該当するものをダウンロードします。
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍して設定ファイルにします。拡張子がbinのファイルです。
これをGrandstream Handy Tone-702の設定画面のADVANCED SETTINGSタブの一番下の方にあるUpload firmwareをクリックしてbinファイルを読み込ませます。
少し時間がかかりますが、読み込んで勝手に最新のファームウエアになります。
Grandstream Handy Tone-702の説明をしている他のサイトの方の図解とも違っていたら、最新のファームウエアになっていないからだと思います。
これで、なんとかGrandstream Handy Tone-702の設定はできるでしょう。
ファックス受信でトラブル
ファックスは、最初は、Grandstream Handy Tone-702がファックス信号を電話機に送ってからのベルの鳴る回数設定でうまく動きませんでした。
電話機のファックス受信が6回鳴ってから受信を始める設定だったんですが、そうするとIP-Phone SMARTの側で「応答しません」と言ってきて留守電に切り替わって録音を始めてしまったんです。
Grandstream Handy Tone-702が原因ではなく、IP-Phone SMARTの仕様によります。
これを、電話機側で2回鳴ったらファックス受信を始めるという設定にしたんです。そうしたら普通にファックスを受信できました。
この辺もいろいろと設定を工夫する必要があります。
まとめ
Grandstream Handy Tone-702とIP-Phone SMARTの組み合わせで、今まで使っていた固定電話をIP電話化しました。
前回の記事、固定電話の基本料金を無料にする裏ワザと合わせて参考にして頂ければ幸いです。
これで、固定電話の基本料金を無料にすることができるでしょう。
くれぐれも、通信料金節約ワザ.com管理人シム・セツヤに、この記事に書いてあること以上のことを質問しないでくださいね。
いろいろな環境でいろいろな設定があると思いますが、私の知っているのは、コレ以外ありません。ごめんなさい。
とりあえず、私のところでは、これで電話できました。ファックスもできました。
この要領で、電話機をもう一台接続して2台の電話機を、電話の受け専用、ファックスの受け専用で運用しようかと思ってます。
ファックスの受け専用は、ベルを鳴らさない設定にして静かに運用するつもりです。
ファックス用の050番の番号をIP-Phone SMARTにもう一つ申し込む必要がありますが、これで事務所用に電話とファックスと2つの番号で固定電話として運用できます。
最近は、会社用の電話も050番で運用しているところが増えてきました。経費の節減になっているかと思います。
会社用の電話は、コレで完了です。
自宅用で使っていたNTTの電話番号は完全に廃止です。
ほぼ迷惑電話しか受信していませんでしたのでこれですっきりします。
毎度書きますが、このサイトは、携帯料金やスマホ料金、ネット回線全部含めて一家で月1万円という通信費の節約をやりきった通信料金節約ワザ.com管理人シム・セツヤの物語を綴っています。
他のページもじっくりと読んでもらえば、私と同じように通信費は劇的に節約できます。少しでも皆さんの通信料金節約に役に立てればと思います。
通信料金節約ワザ.com管理人シム・セツヤ