Wi-Fiって?
「Wi-Fi」は「ワイファイ」と読みます。「ウィーフィー」じゃありません。お間違えないように。
「WiMAX」とも名前が似ていますがこれは全く別のモノです。
Wi-Fiとは
Wi-Fiとは、パソコンやスマートフォンなどの機器を、無線でLANに接続する技術のことです。
Wi-Fiは、IEEE 802.11規格を使用したデバイス間の相互接続が認められたことを示す名称であり、無線LANに関する登録商標でもあります。
Wi-Fiは、家庭やオフィス、カフェなどで利用されています。
Wi-Fiを使うと、家でも外でもケーブル無しで快適にインターネットが利用できます。
Wi-Fiの歴史
Wi-Fiの歴史は、「アロハネット」(ALOHAnet)から始まったと言われています。
1960年代後半には、コンピューター技術の発展に伴って、コンピューター間でデータを共有する必要性が高まっていました。
そこで、ハワイ大学のノーマン・アブラムソン教授が、コンピューター間でデータを共有するための「ALOHAnet」というシステムを開発しました。
Wi-Fiという名称は、Wi-Fiアライアンスが、世界的なブランドコンサルティング会社であるインターブランド社に依頼する形で名称が決定されました。
Wi-Fiは2000年代初頭から普及しはじめ、年を追うごとに多くの家庭や業界で導入されるようになりました。
IEEE 802.11が最初に標準化されたのは1997年のことでした。
ただし、一般的に広く普及したのは、1999年の「IEEE 802.11b」からです。
Wi-Fiアライアンスとは
Wi-Fiアライアンスは、無線LANの規格を策定する業界団体です。
Wi-Fiアライアンスが策定した規格に準拠した製品は、互換性があるため、異なるメーカーの製品でも相互に接続することができます。
Wi-Fiアライアンスは、無線LANの規格を策定するだけでなく、Wi-Fiの普及促進や、Wi-Fi技術を利用した新しいサービスの開発なども行っています。
Wi-Fiアライアンスが策定した規格
Wi-Fiアライアンスが策定した規格には、Wi-Fi DirectやWPA2などがあります。
Wi-Fi Directは、Wi-Fiアライアンスが策定した最新の無線LAN規格であり、2010年10月に認定プログラムを開始しました。
WPA2は、Wi-Fiアライアンスによって2004年に策定された規格であり、WPAの後継規格として使われています。
IEEE 802.11とは何ですか?
IEEE 802.11とは、IEEEが策定している無線LANの標準規格です。
IEEE 802.11は、広義には「IEEE 802.11a」のように末尾のアルファベットで区別される30以上の規格群の全体を指し、狭義には最初に策定された伝送規格を指します。
IEEE 802.11は、無線LANの通信方式や伝送速度などを定めています。
Wi-Fiの規格について
Wi-Fiとは、IEEEが策定している無線LANの標準規格です。
現在一般的に普及している通信規格は、「IEEE 802.11a」「IEEE 802.11b」「IEEE 802.11g」「IEEE 802.11n」「IEEE 802.11ac」の5種類があります。
それぞれの規格によって、通信速度や周波数帯などが異なります。
以下の表に、IEEE 802.11の規格と通信速度をまとめました。
IEEE 802.11の規格 | 最大通信速度 |
---|---|
IEEE 802.11b | 11Mbps |
IEEE 802.11a | 54Mbps |
IEEE 802.11g | 54Mbps |
IEEE 802.11n | 600Mbps |
IEEE 802.11ac | 6.9Gbps |
ただし、通信速度は環境や機器によって異なるため、実際の通信速度はこれらの値よりも低くなる場合があります。
ルーター
Wi-Fiを使うことであらゆる電子機器がケーブル無しでこのような小さな機器(ルーターと言います)一つでインターネットにつながることができます。
最近ではパソコンのみならず、スマートフォンやゲーム機、タブレットなどインターネットに接続できる機器が増えてきています。
またテレビ、電子レンジなどの生活に欠かせない電化製品にもインターネットに接続できるものがあります。
このように、現在では家の中にインターネットに接続できるモノが増えてきています。
しかし、これらの機器全てにインターネットケーブルをつなげると家の中はコードで溢れてしまいます。グチャグチャです。
そのため、それらのケーブルを綺麗さっぱりなくすことができるWi-Fiは現代の生活には欠かせないものになっているのです。
でもWi-Fiって無線だし、ケーブルより遅くなったりはしないのでしょうか?
Wi-Fiの良いところ
速度が速い
Wi-Fi通信速度は有線(ケーブルでつないでいるとき)の場合と比べてもその違いはあまり感じません。
Wi-Fiの電波にも強弱がありますが、youtubeやニコニコ動画などの動画サービスが遅延なくスムーズに再生されるくらいの速度は安定して出ます。
家の中のLANケーブルを一掃できる
Wi-Fiを使うと一台のルーターを使えば家中どこでもインターネットに接続することができます。
そのため煩わしいケーブルを一掃できます。
スマートフォンの通信費節約になる
Wi-Fiにつながっている時は携帯会社のLTEや3G回線に繋げていないので、スマートフォンの通信料がかかりません。
家や会社など建物の中にいる場合はWi-Fiにつなげて、通信料の節約をしましょう。
WiFiのセキュリティについて
Wi-Fiは無線通信なのでルーターから家の中をカバーするように360度に電波を飛ばしています。
そのため、電波にタダ乗りされたり、Webの利用を傍受され、パスワードを盗みとられる危険性があります。
普通のルーターですとアクセスキーがあるためタダ乗りはできませんし、電波も暗号化(WEPなど)されているため傍受されることもありません。
しかし、可能性としてはありえるので、アクセスキーを長くて難しいのにするとか、暗号化をより高度なもの(WPA、WPA2、WPSなど)にするとかしてみるといいかもしれません。
WiFiのセキュリティについては、接続に使用するWi-Fiのセキュリティ方式について、2021年時点ではWPA3を利用するのが望ましいとされています。
Wi-Fiのセキュリティ規格と暗号化方式は、Wi-Fiルーター側で設定することができます。
最もセキュリティ性が高い組み合わせは「WPA2+AES」です。
また、自宅Wi-Fiにおけるセキュリティリスクや安全に利用するための対策として、ルーターのファームウェア更新、SSIDの名称変更、ルーター管理画面のパスワード変更、デバイスの接続制限、接続機器の管理などがあります。
公衆無線LANとは?
公衆無線LANとは、多数の利用者(公衆)を相手として、無線LANを利用したインターネットへの接続を提供するサービスのことです。
公衆無線LANのアクセスポイントの周囲で、サービスを利用できるエリア(場所)を、無線LANスポット、Wi-Fiスポット、フリースポットなどと呼びます。
公衆無線LANは、交通機関や飲食店が提供しているフリーWi-Fiなどがあります。
公衆無線LANのセキュリティ
公衆無線LANを利用する際には、パスワード有りの方が安全であり、パスワード無しでSSIDのみで接続できる公衆無線LANはあまり安全とは言えません。
また、自宅内などに自分で無線LANのアクセスポイントを設置して利用する場合には、アクセスポイントで暗号化の設定を行うことが推奨されています。
要点まとめ
- Wi-Fiとは無線LANの中でも高品質な無線通信が行えると認められた称号、ブランド名のこと
- Wi-Fiをつかうと家の中のLANケーブルを一掃できる
- Wi-Fiは無線通信だけど有線と同じくらい速い
- セキュリティには気をつける必要がある
- 公衆無線LANはいろんな施設で提供されている公共のWi-Fiサービス
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