MNPとは、自分が契約している携帯電話会社を変更する際に、自分が持っている電話番号を引き継いで新しい携帯電話会社で利用することができる制度です。
MNPを利用するには、現在契約している会社を解約し、新しい会社に移行する手続きが必要です。
MNPで得られるメリットとしては、電話番号を変更せずに契約会社を変更できることが挙げられます。
一方、デメリットとしては、手続きが複雑であることや、移行先の会社によっては割引が適用されない場合があることがあります。
この記事では、MNPの仕組みや手続き、メリットやデメリット、注意点について詳しく解説します。
MNP（モバイルナンバーポータビリティ）手続きがワンストップ化
2023年5月から、MNP（モバイルナンバーポータビリティ）の手続きがワンストップ化され、より簡単に格安キャリアへの乗り換えが可能になりました。
ただし、MNP手続きを行う際には、以下の点に注意する必要があります：
- 使用中のキャリアを解約することによるサービスや割引の停止
- 電気やネット回線などとの割引契約
- キャリアメールの停止（@docomo.ne.jp等）
- 家族割引や複数契約割引
- キャリアで購入した端末の残債支払い
- キャリア独自のサービス（例：auスマートパス、ドコモのLemino等）の契約継続や退会手続き
2023年4月までのMNP手続きの流れは以下の通りです：
- 現在使用しているキャリアに連絡し、MNP手続きを開始します。
- 現在のキャリアからMNP番号を発行します。
- 乗り換え先のキャリアに必要書類を提出し、MNP番号を使用して申込みます。
- MNP完了時に、現在のキャリアから新しいキャリアへ電話番号が移行されます。
しかし、2023年5月以降は、乗り換え先のキャリアのみでMNP手続きが完了するようになり、利用者は乗り換え先と元のキャリア間でMNP番号の発行手続きに関わる必要がなくなります。
MNP番号ポータビリティとは
MNP番号ポータビリティとは、今の電話番号をそのままで他社に乗り換えることができる制度です。
MNPは「Mobile Number Portability」の略です。
MNPを利用するには、いくつかの手続きが必要です。
MNPを利用する手続き
MNPを利用する手続きは以下のようになります。
- 現在の通信事業者からMNP予約番号（10桁）を発行してもらいます。
- この番号は15日以内に使わなければなりません。
- 転入する通信事業者にMNP予約番号を伝えて、新規契約の手続きを行います。
- 受付時間はおおむね午前9時～午後8時ごろです。
- 新しいSIMカードや端末が届いたら、電話番号の切り替えを行います。
MNP予約番号の発行方法
MNP予約番号の発行方法は以下の3つがあります。
- Webサイトのマイページからおこなう
- サポート窓口へ電話をかける
- 店舗で対応してもらう
どれも発行自体は無料ですが、受付時間や必要な書類などは通信事業者によって異なりますので、事前に確認してください。
MNP予約番号の有効期限
MNP予約番号には有効期限があり、取得日を含めて15日間となっています。
15日間の有効期限が過ぎてしまった場合には、MNP予約番号の再発行が必要です。
また、乗り換え先で手続きをするときには、有効期限が10日以上残っていないと受け付けてもらえない場合がありますので、注意してください。
MNP転出費用
MNP転出費用は、2021年4月1日からネット経由で申し込んだ場合は無料です。
携帯ショップやキャリアのコールセンターを通じて手続きをする場合は、1,100円以下にすることになっています。
また、移転先の通信事業者でも契約事務手数料として3,300円かかる場合がありますが、キャンペーンによって無料になることが多いです。
その他にも、契約解除料や端末代金の残金などの費用がかかることもありますので注意が必要です。
MNP予約番号の再発行方法
MNP予約番号の再発行方法は、移転元の通信事業者によって異なりますが、一般的には以下の方法があります。
MNP予約番号を取得した「MNP予約番号申し込み用ダイヤル」へ再度電話をかけて再発行してもらう。
パソコン・スマホのインターネットを利用して「My docomo」や「My楽天モバイル」などの会員サイトから再発行する。
MNP予約番号の再発行に手数料はかかりませんが、有効期限は変わらず15日間となります。
また、一度発行したMNP予約番号は無効になるので注意してください。
MNP予約番号の有効期限を延長する方法
MNP予約番号の有効期限を延長する方法は、残念ながらありません。
有効期限は15日間で固定されており、変更することはできません。
有効期限が切れた場合は、再発行することが可能です。
再発行の際も手数料はかかりませんが、乗り換えまでに時間がかかってしまう点に注意が必要です。
MNP予約番号を取得するときに注意すべきこと
MNP予約番号を取得するときに注意すべきことは、以下のような点があります。
- MNP予約番号の発行のみでは元の携帯電話会社を解約したことにはならない
- MNP予約番号には有効期限があり、取得日を含めた15日以内に新規契約を完了させる必要がある
- 申し込み先の通信事業者によっては、有効期限が10日から12日以上残っているものに限り、申し込み受付が可能になることもある
- MNP予約番号は「発行した時点の契約者」に対して発行されるため、同名義での引き継ぎが原則である
- MNPを含めて新規契約時にかかる費用やキャンペーン条件などを事前に確認すること
- MNP予約番号は一度しか発行できないため、間違えて消してしまわないようにメモすること
以上の点を把握しておくと、スムーズにMNP予約番号を取得できます。
今まで同じ番号で使用していた電話番号を引き続き使用できる「MNP番号ポータビリティ」ですが、
このシステムについて、どのようなことができるのか、どのような手順を踏む必要があるのかについて知らない人も多いのではないでしょうか。
このシステムを活用することで、気に入った携帯電話会社に乗り換えながら、同じ番号を引き継ぐことができます。
MNP（番号ポータビリティ）とは？手続きやメリット、デメリット、注意点について解説まとめ
MNP番号ポータビリティとは、電話番号を変更せずに、携帯電話会社を乗り換えることができるサービスです。
このサービスを利用することで、料金の削減やサービスの改善を求めて他社へ乗り換えるユーザーも多く、MNP番号ポータビリティは注目を集めています。
本記事では、MNP番号ポータビリティの仕組みやメリット・デメリット、手続き方法、よくある質問について解説しました。
MNP番号ポータビリティを検討している方は、本記事を参考にして、スムーズに手続きを進めることができるようにしてください。
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