VoLTEとは?LTEとは?VoLTEとの関係性は?
LTE(Long Term Evolution:ロングタームエボリューション)「長期的な進化」という意味は、第3世代のデータ通信規格である「3G」を高速化した規格です。
第4世代(4G)のデータ通信と呼ばれることもありますが、本当は第4世代に移行する段階の橋渡し的意味合いを持つデータ通信規格であるというのが本当のLTEの正体です。
なので正式には「3.9G」というのが一番正しい表記の仕方なのです。
しかし、しばらくLTEは使われてきたため、4Gと呼んでも良いことになり、通信会社によっては4Gと表記するところもあります。
ドコモなんかはすごい3Gという意味で当初は「Super3G」と呼んでいました。
4Gは2016年頃を目処にドコモなどが始めるといわれていますが、その実速度はLTEの10倍も早くなるとかならないとか。
それを考えるとLTEは文字通り3Gから4Gへの長期的な進化を目指すための中間地点なのでしょう。
LTEってどれくらい速いの?
LTEはなんとなく「速い」と思っている人が多いと思います。
実際に速いです。体感で言うと光ファイバーの速度とそんなに変わらないんじゃないか?と思うほどです。
LTEは事実理論上はダウンロード(下り)100Mbps以上、アップロード(上り)50Mbps以上の速度がでます。
これだけでたら本当にすごく速いです。
しかし光ファイバーやWi-Fiと同じで回線は混みあうもので、実速度は数Mbpsから10~20Mbpsしかでません。
それでも十分速いんですけどね。
FOMAなどの3G回線と比べると約5倍の速度です。
VoLTE(ボルテ、ヴォルテ)とは?
VoLTE(ボルテ)は「Voice over LTE:ボイスオーバーエルティーイー」の略で、LTE回線を使って音声データをやりとりするものです。
従来の電話の音声通話回線でやっていたことをLTE回線でやってしまおうというものです。
音声データをデジタルデータに変換して他のデータと同じようにパケットとして扱いLTE回線にのせて通話をするものです。
LINEやSkypeに代表されるIP電話に近いです。
しかし、LINEやSkypeとくらべると、VoLTEでは音声通話用の専用帯域を用意して、遅延の少ない通話や音質の向上、110番や119番などの緊急電話に対応するなど安定した通話を提供する点で異なります。
要点
- LTEとは3Gと4Gの間にある橋渡し的な意味合いをもつ通信規格
- LTEは3Gに比べると5倍ほど速い
- 光ファイバーよりすこしだけ遅いくらいの速度
- VoLTEはLTE回線を使った次世代の音声通話方式で音質が向上する
執筆:シム・ヒカリ