アンテナピクト問題、セルスタンバイ問題の解決になぜSMS付きSIMがいるの?
アンテナピクト問題、セルスタンバイ問題は、
スマートフォンに本来の携帯電話としての機能で、音声通話網が使えないデータ通信専用のSIMカードを使っている時に起こる現象で、
スマートフォンの電源を異常に多く使ってしまうトラブルの原因を起こす可能性がある問題です。
その解決には、データ通信専用のSIMカードをSMS機能付きのSIMカードにするとこの問題を回避できます。
アンテナピクト問題、セルスタンバイ問題
もともと、格安SIMカードは、基本的にネットでのデータ通信を行うことを想定して生まれてきました。
モバイル通信には、データ通信網と通常の携帯電話のような音声通話網とがあり、今までのMVNO(仮想移動体通信事業者)が発行していた格安SIMは、データ通信網で運用されていました。
携帯電話機能のないタブレットなどには、なにも問題はないのですが、音声通話帯域を使う携帯電話機能のあるスマートフォンの場合、携帯電話として機能しようとして、自動で音声通話帯域を常に探して、携帯電話網につなげようとします。
そこに、データ通信専用のSIMカードを入れている場合に、音声通話帯域がキャッチできないので、、いつまでたっても音声通話帯域を探し続けます。
その時にスマホの中で起きる問題がアンテナピクト問題です。
アンテナピクト問題が起きるとそれが原因で、次にセルスタンバイ問題に突入します。
スマホの中でプログラムがセルフスタンバイというプロセスを行い、バッテリー消耗が激しい状態になってしまいます。
非常に簡単な説明ですが、要するに音声通話回線のない状態だとバッテリーの持ちが極端に悪くなるという現象です。
通常の格安SIMでは、音声通話帯域のないデータ通信専用のSIMカードになりますので、スマホの機種によっては、この問題にぶち当たるものがあります。
しかし、このアンテナピクト問題、セルスタンバイ問題に遭遇するスマホは、すべてのスマホがそうなるのかというと、そうでもないのです。これは、そのスマホを使ってみないと分らないところがあります。
SMSとは、SMSをつけて問題解決
SMSとは、携帯電話に付随している機能でショートメールメッセージのことです。「short message service」の略で、携帯電話で電話番号に向けて約70文字前後の文字情報を送受信できるシステムです。
auでは「Cメール」、DoCoMoでは「ショートメール」、昔のウイルコムでは「ライトメール」「Pメール」とか呼ばれていたものです。
SMSは携帯の音声通話帯域を使ってショートメッセージを送受信するシステムなので、SMS機能があるSIMカードだと、音声通話帯域があるとスマホがみなし、アンテナピクト問題、セルスタンバイ問題を起こさなくなります。
データ通信専用のSIMカードにも、SMSオプションがほとんどのMVNO(仮想移動体通信事業者)にはあります。
だいたい、120円ほどのオプション料金でSMSをつけることができます。SIMフリーのスマホを使う場合は、スマホの機種はたびたび変更することもありますので、安心材料としてSMS機能をつけることをススメます。
データ専用のSIMカードにSMSオプションをつけておくと、090番、080番、070番で始まるSMS用の電話番号が付与されます。
電話番号といっても、音声通話はできません。ショートメールを送受信するだけの番号になります。
この番号でのショートメールの送受信で、他の携帯電話とのショートメールのやりとりが出来るようになります。文字情報の70文字程度のショートメールの送受信のみです。
データ専用のSIMカードの場合は、音声通話は、LINEやSkype、IP電話の050番で行うことになります。
音声通話付SIMカードでも問題解決
最近では、もともとのデータ専用SIMカードに携帯電話網を使えるようにした音声通話付SIMカードが増えてきました。
au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯会社キャリアで使っていた携帯電話番号を継続して使いたいというニーズにこたえて、格安SIM(低価格SIM)の世界でも、携帯電話網を使えるようになってきました。
「音声通話付SIMカード」と呼ばれているものは、データ通信網と携帯電話網の両方が使えるSIMカードで、通常の大手キャリアの提供してるSIMカードと機能的には変わりません。
音声通話付SIMカードは、携帯電話網をつかえますので、SMS機能も使えます。別途SMSを契約する必要はありません。
もともとの携帯電話網の機能に音声通話とショートメールメッセージの機能が備わっているからです。
ですから、この携帯電話網での音声通話のできる音声通話付SIMカードをスマホに差し込めば、当然、アンテナピクト問題、セルスタンバイ問題を起こすことはありません。
音声通話付SIMカードを入れるというのが常識に
最近では、au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアの通信料金が、バカ高いので、格安SIM(低価格SIM)への移行が進んでいますが、携帯電話番号を失ってしまうということでチュウチョする人が多かったと思います。
そこへ、音声通話付SIMカードが、格安で提供されだしたので、人気になっています。月額1000円ほどで音声通話付SIMカードが提供されています。
携帯電話網を使う音声通話付SIMカードですから、MNP、ナンバーポータビリティーでいままで使っていた携帯電話番号をそのまま移動することができるようになりました。
au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアと格安SIM(低価格SIM)を提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)との垣根がなくなりましたので、音声通話付SIMカードへの移行が進むと思います。
SIMフリースマートフォンを手に入れて、音声通話付SIMカードを入れるというのが、常識になる時代もすぐそこです。
まとめ
格安SIMのアンテナピクト問題とセルスタンバイ問題についてまとめます。
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セルスタンバイ問題: この問題は、スマートフォンにおいて「セルスタンバイ」と呼ばれるアプリの電池使用率が異常に高くなることに起因しています。具体的には、スマートフォンが電波を探している状態で、電波のない場所では最大出力で電波を探すため、バッテリーの消耗が激しくなります。この現象はAndroidスマートフォンで多く発生し、iPhoneでも起こることがあります。
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アンテナピクト問題: アンテナピクト問題は、セルスタンバイ問題と同様の理由で発生します。この問題では、スマートフォンが通話用の電波をキャッチしていないため、表示上では圏外になるが、データ通信は通常通り行える状態になります。この問題は主に通話にも対応したスマートフォンで発生し、AndroidOSを搭載したタブレットでは発生しないことが一般的です。
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問題の関連性と解決策: アンテナピクト問題が発生すると、それが原因でセルスタンバイ問題につながり、スマートフォンのプログラムがセルスタンバイというプロセスを行い、バッテリーの消耗が激しくなります。この問題の解決策としては、スマートフォンにデータ通信専用のSIMを使用する場合、SMS対応にすることが挙げられます。これによりセルスタンバイ問題を回避できる可能性があります。
これらの問題は、特に格安SIMを使用するユーザーにとって重要な課題となっており、適切な対策を講じることでスマートフォンのバッテリー寿命を延ばすことができます。
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