賃貸のアパートやマンションに新たに光回線を引くには、管理会社や家主の許可が必要な場合がほとんどです。
これは、光ファイバー回線を設置するための工事が必要なためです。
事前に許可を得ておくことで、後々のトラブルを回避することができます。
ここでは、家主の許可を得るためのコツと、家主の許可が不要な例外をご紹介します。
光回線の設置許可を得るにはどうしたらよいですか?
光回線の設置許可を得るにはどうしたらよいですか？
アパート、マンションの賃貸住宅に光回線を引く場合、建物を管理している管理会社や大家さんの許可が必要です。
ほとんどの場合、建物に関する問い合わせ先が賃貸契約書に記載されています。
契約時に書類を確認し、不明な点は管理会社や不動産会社に問い合わせることをお勧めします。
賃貸物件で勝手に光回線工事をしない
光回線の設置には、回線を引くための工事が必要な場合がほとんどです。
この場合、建物を傷つける危険性があるため、大家さんの許可が必要です。
また、建物を傷つけなくても、工事による外観の変化を嫌う大家さんもいます。このような観点から、許可なく工事を進めることはおすすめできません。
黙っていると工事を中断される危険性がある
隠れて工事を行うと、工事を中断される恐れがあります。
回線の工事では、光ファイバーケーブルを壁にネジで固定することがあります。
このとき、管理会社や大家さんに知らせないと、工事が中断されることがあります。
工事の中断を避けるために、許可を取っていないにもかかわらず、許可を取ったと嘘をつくと、後々大きなトラブルになる可能性も否定できませんので、絶対にやめましょう。
賃貸アパート・マンションで、無許可で光工事ができる条件
例外もあります。集合住宅で、すでに回線を引いている場合です。
この場合、共用部分への回線敷設はすでに完了しており、そこから部屋への工事のみが必要なため、大きな工事は必要ないのです。
すでに設置されている光回線以外を利用したい場合や、一戸建て向けのプランを利用したい場合は、新たに外から回線を引く必要があります。
この場合は、必ず事前に管理会社や大家さんの許可を得てください。
どこで許可を取る？賃貸物件のタイプ別
賃貸物件の種類は様々です。
賃貸物件の管理者に連絡し、光回線設置の許可を得る必要があります。
責任者は住宅の種類によって異なります。
アパート、マンションなどの集合住宅、戸建住宅、UR賃貸住宅、市営住宅など、住宅の種類によって異なります。
アパート・マンションなどの集合住宅、一戸建て賃貸住宅
集合住宅や賃貸の一戸建てにお住まいの方は、建物を管理している管理会社や大家さんに連絡して、光回線を導入してもらう必要があります。
ほとんどの場合、連絡先は契約書に記載されています。
万が一、記載がない場合や連絡先がわからない場合は、部屋を借りる際に手続きを行った不動産会社に確認することで判明することがあります。
UR賃貸と市営住宅
UR賃貸住宅や市営住宅は、一般の賃貸物件とは連絡先が異なるので、確認が必要です。
UR賃貸住宅はUR都市機構、市営住宅・公営住宅は市役所が窓口となります。
設置工事が可能かどうかは、市役所またはUR都市機構にご確認ください。
光回線工事の許可を取りやすくする方法
賃貸物件で光回線設置の許可を得るには、以下の2点に注意しましょう。
大家さんには難しい言葉を使わない方が無難
アパートやマンションの大家さんの中には、インターネットにあまり慣れていない人もいます。
専門用語で説明すると、よく理解できないので不安にさせてしまうかもしれません。
そのような事態を避けるために、大家さんにはわかりやすい言葉で説明しましょう。
穴あけやビス打ちを前提に話を進めない
工事中は、穴あけやネジ止めをする可能性があります。
でも、そのことを詳しく説明すれば、大家さんは警戒してくるでしょう。
通常は、可能性はあまり高くないが、穴あけやネジ止めが必要になる可能性はゼロではないというニュアンスで説明するのが無難でしょう。
信頼できる業者が工事をするのだと安心させてあげるとよいでしょう。
集合住宅や賃貸住宅での光ファイバーに関するオプション
光ファイバー接続を契約する際のオプションは、各社ともマンションタイプと戸建て用のプランが用意されています。
マンション向けプラン
マンション向け光回線プランは、1本の光ファイバー回線を集合住宅の入居者で共有するプランです。
そのため、戸建て向けプランに比べ、価格が低く設定されています。
すでに光回線が導入されている集合住宅であれば、共用部分から自分の部屋まで光回線をつなぐか、プロバイダと契約するだけで光回線を使い始めることができます。
マンションに回線工事がされていない場合や、回線は来ているが希望する会社の回線ではない場合は、新たに希望する光回線を申し込む必要があります。
この場合、光回線事業者によっては、入居者の中から希望する光回線の最低契約者数を要求する場合があり、入居者数の条件を満たした上でプランを申し込む必要があります。
また、大規模な工事が必要なため、家主の承諾が必要です。
戸建て向けプランの特徴
戸建て向けのプランは、アパートやマンションを借りていたり、集合住宅に住んでいたりしても加入することができます。
戸建て向けプランのメリットは、フラットで最初に設置した回線とは別の回線を利用できることです。
デメリットは、マンション向けプランよりも月額料金が高くなることです。
マンションや集合住宅で建築できない場合
マンションやアパートなどの集合住宅では、建築ができない場合があります。
マンションなどの集合住宅では、MDF室と呼ばれる場所に光回線設備を設置し、電柱から光回線を引き込んで接続します。
そこから各部屋にケーブルを配線していく、というのが一般的な流れです。
戸建て住宅と同様に、オーナーや管理会社から許可が下りず、エリア外や電柱から遠いという理由で断念するケースもあるようです。
また、許可が下りても、建物が古いなどの理由で部屋までケーブルを引けない場合もあります。
お住まいのマンションに光回線が通っているかどうか？
不動産会社、管理会社、大家さんに確認するのが一番確実です。
契約する前であれば、不動産屋さんです。
物件の資料に「インターネット対応」「光ファイバー対応」「インターネット完備」と書いてあれば、光ファイバー回線が敷設されていることを意味します。
「インターネット対応」「光ファイバー対応」は、共有部分まで工事が完了していることを意味します。
これに対し、「インターネット対応」は、各部屋への配線が完了していることを意味します。
プロバイダー契約も結ばれているので、入居後すぐにインターネットが使えるということです。
多くの場合、新たにプロバイダー契約を結ぶ必要はなく、インターネット料金は家賃に含まれています。
この場合、光ファイバー会社を自分で選べないことがほとんどです。
「フレッツ光」を利用する場合、光回線工事は必要ですか、不要ですか？
フレッツ光の光回線工事は必要ですか？
「フレッツ光」「光コラボレーション」ともに、NTTの光ファイバー網を利用しています。
切り替え時の工事は不要です。
アパートやマンションなどの賃貸物件の場合、前の住人がフレッツ光の光回線を利用していた場合があります。
このような場合、残っている光ファイバー回線を利用できる可能性がありますので、光ファイバー回線申し込み時に調査してもらうとよいでしょう。
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のような自社回線を利用する会社に乗り換える場合、またはその逆の場合は工事が必要です。
回線工事が不要なインターネット回線
4G、5G、WiMAXなどの無線インターネット回線を利用する家庭用ルーターがあります。
「ホームルーター」「置くだけWi-fi」などの製品名で販売されています。
個人利用に適したモバイルWi-fiルーターやWiMAXルーターとは異なり、「ホームルーター」「WiMAXルーター」は家庭内に設置するルーターのことです。
コンセントが必要で、サイズが大きいため、持ち運びや屋外での使用には適していません。
また、固定回線に比べ、通信速度や電波の安定性が低いというデメリットがあります。
集合住宅などで工事ができない場合にも利用できますが、速度制限や通信制限により回線速度が低下したり、利用中に遅延が発生する可能性があります。
賃貸住宅で光回線工事の許可の取り方？アパート、マンションの回線工事まとめ
賃貸のアパートやマンションに新たに光回線を引く場合、回線の設置には工事が必要なため、管理会社や家主の許可が必要な場合がほとんどです。
賃貸のアパートやマンションに光回線を新設する際の許可の取り方のコツと、家主の許可が不要な例外をご紹介しました。
また、工事がない場合のインターネット回線の選択肢もあります。
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